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ふるさとの植物を守ろう
〜植物園の新たな役わり〜

日時

2022年9月17日(土) 13:30〜16:00

会場

京都府立大学・下鴨キャンパス(京都府立歴彩館 大ホール)会場までの地図はこちら

講演会は対面式とオンライン併用のハイブリッド方式で行います。講演会に参加する場合には,別途,申し込みが必要ですが,会場の席に空きがあれば当日参加も可能です。

参加登録

​参加費無料,どなたでもご参加いただけます。

こちらより参加申し込みをお願いします。

会場参加:定員100名

オンライン参加(Zoom Webnar):定員500名

​それぞれ,定員に達し次第,申し込みを締め切ります。

​オンラインによる参加方法は,お申込み後,別途,メールにてご連絡いたします。

プログラム

1.13:30-13:35 はじめに 戸部 博(京都府立植物園・園長/京都大学名誉教授)

2.13:35-14:00 岩科 司(公社日本植物園協会) 
「植物園とは何か? 日本の植物園、世界の植物園」

3.14:00-14:25 藤川 和美(高知県立牧野植物園) 
「みんなで調べる高知県の植物 ~ 牧野植物園の取り組み」

 

4.14:25-14:50 阪口 翔太(京都大学) 
「地域・植物園・研究者の協働による希少植物の遺伝的保全:芦生と雲ケ畑を例に」

  14:50-14:55 休憩

5.14:55-15:20 大島 一正(京都府立大学) 
「となりの植物園:虫と植物」

6.15:20-15:50 山中 麻須美(英国キュー王立植物園)
「21世紀の植物園の役わり」

7.15:50-15:55 おわりに 田村 実 (京都大学 / 大会会長)

講演要旨

植物園とは何か? 日本の植物園、世界の植物園

岩科 司 (公益社団法人 日本植物園協会)

日本植物園協会には,117の植物園が加盟している。植物園の働きとしては,植物に関する知識の教育・普及,安らぎの場の提供,植物の研究,そして近年は,人類による環境破壊によって増加している絶滅危惧植物の保全,などである。本講演では,日本および世界の植物園を紹介するとともに,先に述べたような植物園の機能や働きについて紹介する。

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みんなで調べる高知県の植物−牧野植物園の取り組み
藤川和美 (高知県立牧野植物園)

高知県では,高知県植物誌,希少種調査,タンポポ調査西日本,外来植物調査とその防除活動を,植物調査ボランティアと協働し,牧野植物園が拠点となっておこなってきた。県内で採集した12万点を超える標本資料は標本庫に収蔵され,学術や教育普及目的にも利用されている。また,市民参加型の活動や地域連携によって,地域の自然を守る人材の育成を推進している。これまでの取り組みを紹介し,県立植物園としての役割とこれからの課題について考えてみたい。

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地域・植物園・研究者の協働による希少植物の遺伝的保全:芦生と雲ケ畑を例に

阪口翔太(京都大学大学院地球環境学堂/人間・環境学研究科)

地域の植物多様性を取り巻く状況には厳しいものがある。野生下で個体群を存続させるのが難しい場合は生息域外での保全が検討されるが,その際には遺伝的多様性に配慮したコレクション作りが望まれる。本講演では,京都府立植物園および地域との協働で推進してきた希少植物の保全事業を「芦生と雲ケ畑」を実例に,地域・植物園・研究者の協働による希少植物の遺伝的保全コレクションの最適化や交雑個体の選択的除去を可能にした遺伝分析の効用をご紹介する。

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となりの植物園:虫と植物

大島一正(京都府立大・大学院生命環境科学研究科,新自然史科学創生センター,京都府立植物園)

昆虫の研究者にとって,研究フィールドが身近にあることは大きな利点となる。演者の所属する京都府立大学は,京都府立植物園のすぐ隣に位置しており,この立地を生かした緻密な調査から,アリと共生するムラサキシジミのようなごく普通種の昆虫にも新たな研究展開が生まれつつある。本講演では,このような「昆虫学が加わる」ことで生まれる植物園の機能拡張について,話題を提供したい。

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21世紀の植物園の役割

山中麻須美(英国キュー王立植物園)

世界遺産・英国キュー王立植物園は18世紀に王室の庭園として始まり,現在は世界最大の植物園として,また植物研究機関として世界をリードする立場にある。260年以上の歴史の中で時代の変化に合わせ,常にその目的,立場,役割を自ら変化させてきた。今,地球環境が大きく変わる中,植物園の意義をキューの歴史と共に考えてみたい。

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お問い合わせ

京都府立大学生命環境科学研究科

​佐藤雅彦

送信が完了しました。

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